1 2015年 01月 14日
こちらの三つ折れ人形も張り子でできていました。 おそらく明治時代に作られた三つ折れ人形だと思います。 前の江戸三つ折れとの構造的な違いは、 首が独立しています、 胴体がくりぬかれて泣き笛が収められています、 腰と大腿部が繋がっています。 ![]() ![]() 首が単独のパーツになっていて、うなずき、回転がスムースです。 ![]() ![]() 腰と腿が一体になっているのはなぜだろう? 座らせるうえで腿が広がらないで真っ直ぐに座る、ってところかな? 腰との接合部、腹部の穴は動きを良くするために、長円形に開けられています。 ![]() ![]() なんとなく、関節周りの処理に合理性を感じます。 大正時代の人形で、ビスクドールの関節をコピーしたような、 桐塑、胡粉仕上げの球体関節市松人形とでもいうような人形を見たことがあります。 ![]() ![]() 通常の古い市松人形にはこのような泣き笛が胴体に仕込まれています。 鞴(ふいご)の部分は板と和紙、スプリング部は竹、笛は竹筒に竹のリード、 当たり前ですがすべて手作りです、 この鞴(ふいご)笛だけ作るのも今では一苦労ですね。 ![]() ![]() どの人形にもその人形を作る職人さんの工夫があるようです。 時代とともに変化します。 ■
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by pygmaliondoll
| 2015-01-14 16:45
| 人形写真
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