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2017年 02月 27日

~Borderless Dolls ~





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~ヒトガタのなかの7ツの世界~

近年、人形の表現は従来の愛玩人形やファッションドールからフィギュア、球体関節人形、オブジェ、AI、と多様になり素材、技法、形態も変化し、進化しています、そしてそれぞれのスタイルの中でもその境界を超える様な表現もなされています、
人形に魅了されてヒトガタを作り始め、作者それぞれのヒトガタへの拘りによって人形作品は誕生し独自の世界が展開されています。
今回、FEI ART MUSEUM YOKOHAMAの企画によって個性的な創作人形作家たちによる7つの世界を展示いたします。それぞれの世界が見る者の目にはどのように映り、作者の世界と繋がれるのでしょう 。


出品作家

三浦悦子
陽月
愛実
FREAKS CIRCUS
本城光太郎
水澄美恵子
吉田 良

会期:4月11日~4月28日(最終日は17時まで )
営業時間:10:00~19:00 月曜休廊
会場:FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
  〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
  ℡:045-411-5031 FAX:045-411-5032 
E-mail. artmuseum@fukasaku.jp
HP: http://www.f-e-i.jp/

*4月15日(土曜日)17:00~19:00 レセプションパーティー
お気軽にご参加ください。

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三浦 悦子 プロフィール
2000 ドールスペース ピグマリオン卒業< ( 吉田良に師事 )
初の個展 ( デザインフェスタギャラリー/東京 )
2003 作品集出版記念展「義躰少女」出版:カンゼン  (LE DECO /東京 )
2004 「球体関節人形展 Dolls of INNOCENCE 」参加 ( 東京都現代美術館 )
2004 アニメ「コゼットの肖像」イメージドール<   
2005 ポストカードボックス「義躰標本室」出版:ステュディオ・パラボリカ
個展「義躰標本室」 (HIGURE17-15cas /東京)企画:ステュディオ・パラボリカ(大阪巡回)
2005 アニメ「地獄少女」イメージドール制作< 企画:アニプレックス、ソニー・ミュージックエンターテイメント
2007 作品集出版「フランケンシュタインの花嫁」出版:エディシオン トレヴィル撮影:谷敦志
2009 ミレーヌ・ファルメール ( フランス歌手 ) アルバム「 Pointdu Suture< 」ジャケットのドール制作
2013 映画「バイロケーション」イメージドール制作 企画: KADOKAWA
2014 作品集「聖餐」出版記念展 出版:エディシオン・トレヴィル(スパンアートギャラリー/東京)
2015 作品集「 REINCARNATION/ リーインカーネーション」出版 : エディシオン・トレヴィル / 撮影 : 吉田良
2015 「トレヴァー・ブラウン& 三浦悦子 / 二つの聖餐 -闇から光へ-」 2 人展 (Bunkamura ギャラリー )
★その他多数 , 個展やグループ展参加

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陽月 プロフィール
1998年 ドールスペース ピグマリオンにて吉田良氏に師事。現在は講師も務める。
2006年秋に公開された仏映画『Ecole』のイメージドールを作成し、展覧会及び写真集『Ecole~エコール人形写真集』を発表。
2007年4月 第一回個展。
資生堂『花椿』やSound HorizonのPVにも作品を提供した。
2012年2月 作品集『Hizuki doll』を発売、新宿マルイワンでの展示に続き、12月にはジェオグラフィカにて第二回個展。
2015年12月 『ジェオグラフィカ人形展 La prière de poupées-祈り-』に参加。
2017年1月 『COCORA自閉症を生きた少女』(天咲心良著 講談社刊)の表紙に作品を提供。
その他、丸善、パラボリカ・ビスなど展示会多数。


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愛実プロフィール
2004年 人形教室ドールスペースピグマリオンへ。吉田良先生に師事。
2013年 個展「release」ヴァニラ画廊
2014年「CONDENSED VANILLA2014」ヴァニラ画廊
     「夜想#人形展」パラボリカビス
     「人形偏愛主義」Bunkamuraギャラリー
     「幻獣神話展」Bunkamuraギャラリー
     「人・形展」 丸善・丸の内本店
     「CUBE」スパンアートギャラリー
     「種」ギャラリールデコ
2015年 「幻獣神話展Ⅱ」Bunkamuraギャラリー
      「人・形展」丸善・丸の内本店
      「ima展」ホルベイン賞受賞
2016年「幽霊画廊Ⅲ展」ヴァニラ画廊
     「幻獣神話展Ⅲ」Bunkamuraギャラリー
     「Doll’s Show」六本木ストライプハウス
     「人・形展」丸善・丸の内本店
     「ima展」東京都美術館


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FREAKS CIRCUSプロフィール

クロ、シロの2人組。

2003年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて陽月氏に師事
2014年 個展「あんあんり」銀座ヴァニラ画廊
      「FREAKS CIRCUS人形作品集」出版
2016年 個展「きみのつみわたしのかみさま」銀座ヴァニラ画廊
その他グループ展、企画展に多数参加

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本城光太郎プロフィール
1961年、埼玉県生まれ。
早稲田大学第一文学部演劇学科卒。
人形作家浅見恵子氏に師事、人形制作に携わる。

87年、第3回人形達展特選。
88年、初個展開催。
以後、個展を89年、92年、99年に開催。
企画展等にも多数出品。



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水澄美恵子プロフィール  

1986 吉田良氏に師事
1989 第1回個展「イーハトヴ幻燈会」東京「せ・らーる」にて開催
   以後今日まで東京、名古屋、静岡各地で個展20回開催
1998 「京・舞妓人形展}大阪、新宿、千葉を巡回
2006 ポーラ化粧品カレンダーに起用される
2009 「木造校舎の子供たち展」三重、パラミタミュージアム
   私の針仕事展」特別出展 東京、広島、神戸、岡山、千葉を巡回
2013 「昭和の元気な子どもたち展」 京都 美術館「えき」
2014  横浜そごうにて個展
2015        ”
2016        ” 
   その他グループ展、企画展多数




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吉田良プロフィール
1952年 川崎市生まれ
1973年 人形制作を開始
1983年 自由が丘にドールスペース・ピグマリオンを設立し人形教室を主宰、現在に至る

2004年、映画『イノセンス』公開記念展覧会『球体関節人形展~DOLLS OF INNOCENCE~』 東京都現代美術館
2006年 『花より工芸』 東京国立近代美術館工芸館 (工芸館収蔵作品展)
2011年 2月・「ハンス・ベルメール展」 パラボリカ・ビス 
2015年 映画 「劇場霊」 人形協力。
個展、グループ展示、映像作品への協力、など多数。

出版
2006年 『Ecole(エコール)―Les poup´ees d’Hizuki dans l’Ecole』/ 撮影 : 吉田良(飛鳥新社刊)
2006年 吉田式 『吉田式球体関節人形制作技法書』(ホビージャパン刊)
2007年 吉田良人形作品集『解体人形/Articulated Doll』新装版(エディシオン・トレヴィル刊)
2007年 天野可淡人形作品集『KATAN DOLL RETROSPECTIVE』など KATAN DOLLシリーズ/ 撮影 : 吉田良 (エディシオン・トレヴィル刊)
2012年 陽月作品集『HIZUKI DOLL』/ 撮影 : 吉田良 (飛鳥新社刊
2014年 吉田式Ⅱ 『吉田式球体関節人形制作指導書』(ホビージャパン刊)
2015 年 三浦悦子作品集「 REINCARNATION/ リーインカーネーション」/ 撮影 : 吉田良(エディシオン・トレヴィル刊)
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by pygmaliondoll | 2017-02-27 07:10 | 人形展情報 | Trackback | Comments(0)
2015年 01月 12日

三折人形2

江戸三つ折れ、と呼ばれる三折人形です。
素材は張り子(和紙)に胡粉を塗リ重ねて作られています、

日本髪を結ってお口に笹色紅で化粧された、江戸時代の三折人形です。

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体の構造ですが、足首、膝、股関節、腰、首、が可動する構造です、
肘から手先までは繋がったパーツで、上腕部は縮緬で肩に繋がれています。
関節接合部に穴があり、鯨のヒゲを通して接合されていました。

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同じタイプの江戸三つ折れですが、こちらの人形は髪が落ちてしまっています。
上の写真の人形より大きめで、こちらの人形の方が体がしっかり出来ていて、
安定して動き、座りも良かったと記憶しています。

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構造はこちらの写真が解りやすいと思います。
頭は首からお腹の下部へ紐で繋がれています。

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足の接合部には鯨のヒゲが使われていて、
穴に通して両端を潰して抜けないようにしてあります。

アンティック・ビスクドールの球体関節と比較すると
ゆるい構造で、手に持った時に自然にカクッと動いたり、
膝の動きが正座にこだわった作りになっていたり、
そのあたりが実に日本的だな~と感じます。

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by pygmaliondoll | 2015-01-12 10:34 | 人形写真
2015年 01月 08日

 安本亀八

松本喜三郎と同じ時代に生き、喜三郎のライバルと見られていた生き人形師が安本亀八です。
仏師の家系に生まれ、その道を志しますが、明治維新後の廃仏毀釈運動により仏師の仕事はなく、
人形細工師として身を立てます、
亀八は安政年間「1854~1860」大阪に渡って大和や河内などを巡遊しながら神社仏閣の彫刻などを手掛けています。
三重県にもかかわりがあり、名張市に断続的に滞在し、地元の有力者たちの肖像彫刻を残しています。

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明治初年から本格的な生き人形興行に乗り出し成功をおさめます。
亀八の生き人形代表作が明治23年制作の相撲人形「野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹶速(たいまのけはや)」です。
《相撲生き人形-野見宿禰と当麻蹶速》は、明治23年(1890)に初代安本亀八が当初、第三回内国勧業博覧会に出品するために制作しましたが、完成が遅れ、後に浅草寺の境内に展示されていたところ、その出来栄えに感動したアメリカ人収集家フレデリック・スターンが購入し、デトロイト美術研究所に寄贈された、現存作品としては、亀八の最大級にして、最も優れた生き人形作品のひとつです。 平成17年に熊本市現代美術館がデトロイト美術研究所より購入しました。

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長男が二代目、三男が三代目亀八を襲名一時期三人で生き人形を制作していた時期もあったようです。
三代目安本亀八は大正の頃世田谷三軒茶屋に工房を構え各国の万国博覧会に出品された風俗人形や菊人形、上流階級の贈呈用人形などを制作します。

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またデパートのマネキン人形も多く制作しています。
伊勢丹、白木屋、松屋などから注文を受けます、
なかでも銀座松屋との関係は深く大正14年の開店記念ディスプレイには歌舞伎役者、女優、芸者など100体近い人形を制作、
松屋はその後も陸軍展、結婚風俗展、日本舞踊展、などの催しを相次ぎ開催し、さらに100体近い人形の制作を亀八に依頼します。
生き人形は百貨店と出会うことによって木戸銭をとって見せる、見世物人形からマネキン人形へとその役割を変えていきました。
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by pygmaliondoll | 2015-01-08 14:00 | 人形回想録
2015年 01月 08日

三折人形 1

日本人形の中でも人形愛好家に好まれているのは、いわゆる市松人形だと思います、
なかでも裸体にして正座のできるように作られた人形が三折人形です。
30年ほど前ですが人形店から修理を依頼された時に資料として撮った写真です。
三折人形にも素材や仕組みにいくつかの違いがあります、
こちらは木彫の丸太三折といわれるタイプです。
人形の作り、着物の仕立など、非常に良くできた極上品でした。
デコッパチ、オカメ顔で愛嬌があって可愛いですね!!


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このタイプの三折人形をしっかり座らせるには、
お尻の下に枕をあてたり、足首を回転させて指先でお尻を支えるようにします。
同じような構造で桐粉で作られた三折人形もありますが、
木彫りということは一点ものということですね。

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by pygmaliondoll | 2015-01-08 12:22 | 人形写真
2014年 11月 11日

松本喜三郎

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              貴族男子像
僕にとって、
現代の人形のルーツを思う時、
江戸時代から明治時代に現れた生き人形の世界はとても重要です。

十年程前になりますが、
熊本市近代美術館で『生き人形と松本喜三郎ー反近代の逆襲』という展覧会が開催されました。
以前から松本喜三郎とその作品、谷汲観音像に強い興味を持っていましたので、熊本まで会いにいってきました。

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          谷汲観音像

松本喜三郎は文政八年 1825年に熊本に生まれ、明治24年1891年67歳で亡くなっています。
明治元年に43歳ということです。
江戸時代の末期まで、日本では仏像を彫る仏師や人形師の時代、彫刻や美術という概念はなく、
等身大の美人や人物の動作や表情の細部にまで再現した『生人形(いきにんぎょう)』というような、写実表現はありませんでした。

生き人形興行は言ってみるならば浮世絵が立体パノラマになった見世物、人形はまるで生きているようで、今にも動き出しそうな人形たちに当時の庶民は熱狂しました。


喜三郎と人形の出会いは町の地蔵祭りでした。7月24日の夕方、町々の地蔵堂には名物の造り物がとりどりに並びます。中でも長六橋以南の迎町と井手ノ口町は造り物の本場でした。ここで圧倒的な人気をとったのが、井手ノ口の喜三郎と迎町の安本亀八でした。亀八は、喜三郎より一歳年下の、生涯を通じて並び称された人形師となります
喜三郎は子どもの頃から手先が器用で十四、五歳で職人町の鞘師に弟子入りします。そこで塗りや錺りを学んだといいます。イロイロな職種の職人として働き腕を磨いたようです。また仕事のかたわら当時の藩主、細川家のお抱え絵師の矢野良敬(やのよしたか) に絵を学んだそうです。
喜三郎の仕事ぶりは鬼気迫る様相で、人形つくりを始めると寝食を忘れて仕事に打ち込んだようです。
喜三郎の人形つくりはモデルの顔のスケッチから始まり、桐材を彫刻して頭部、手、足、の細部まで表現し爪の寸法にまでこだわりました。
その写実主義は徹底したもので、人形つくりにモデルを使い、そのモデルと寸分たがわぬようにするために、頭髪は男女の違いや年齢にもこだわり、同じ年齢の人間の頭髪を使いました、
羽二重に一本一本毛髪を通して裏打ちする『羽二重通し』という手間のかかる方法で植毛し、肌の表現においても当時は胡粉が使われていましたが独特の使い方で、人の肌に近い生きた肌をつくりあげています。
コンプレッサーやスプレーガンのない時代、秘伝の分量で胡粉と膠を調合し、その胡粉液を口に含み噴射して、何度も薄く塗り重ねることで生まれた独特の肌を作り上げたそうです。

喜三郎が20歳頃に造った等身大の明智左馬之助は、桐材で頭部と顔面を刻み、それを二つに割り、ガラスの眼球を内面にはめこみ、再び合わせて素地としたといいます。これに紙を貼って顔料を塗り、頭髪、眉毛、まつ毛を付けて頭部が出来ます。ボディーは、空洞の張り子で、鎧を着せ、陣羽織をはおります。外に見える手の部分は桐材で彫り、顔料で着色します。こうした技法を「掘り抜き細工」といいます。

弘化3年(1846)喜三郎が22歳の頃、近くの薬種商の益城屋の乳母、お秋という美人像を等身大で造ります。実在の人物をモデルにして、本人そっくりに造り上げられたこの人形が、おそらく「生人形(いきにんぎょう)」の始まりだといわれます。代継宮の春祭りでモデル本人と人形が並んで登場したとき、観衆は熱狂しました。
松本喜三郎なる天才人形師の出現でした。



 
 大阪・東京での興行

嘉永5年(1852)大阪で大江新兵衛という人が張り抜き細工の等身大役者似顔人形を興行しました。これが好評で、京都や江戸でも同じような似顔人形が興行されます。このブームを決定的にしたのが、安政元年(1854)2月、肥後熊本出身の松本喜三郎が大阪難波新地で異国人物人形を発表したときのことでした。これが空前の大当たりをとります。その看板に「活人形元祖肥後熊本産松本喜三郎一座」と掲げたことにより、活人形の名前が初めて付けられたといいます。「その容貌活けるが如き」迫真の人形群だったのでしょう。

翌安政2年江戸の浅草奥山で、大阪の異国人物と、象の上に楼閣人物を載せた景、長崎丸山遊女の入浴場面などを加えて興行すると、ものすごい評判になります。興行元の新門辰五郎の知遇を得て、以後はつぎつぎに浅草で新しい出し物を披露していきました。

その後の主な興行は、「浮世見立四八曲」の140体48場面は安政4年(1859)大阪難波にて、万延元年(1860)には江戸浅草で開帳します。「西国三十三ヶ所観音霊験記」は明治4年(1871)から8年まで江戸浅草で5年間の長期興行となりました。明治6年にはウイーン万国博覧会のために造花と骨格見本を出品します。明治8年から浅草では、「東京生人形」「百工競精場」「西郷活偶」「浅草観世音霊験記」を毎年興行します。明治12年から「西国三十三ヶ所観音霊験記」を北陸地方を回って大阪まで巡業しました。同14年大阪で、能の場面を題材にした八場の新作を発表します。翌年熊本で凱旋興行を60日間興行し、18年には熊本本妙寺大遠忌に明十橋際で「本朝孝子伝」を興行しました。

喜三郎のマニアックなまでの情熱は、時代の人間を忠実に映し出すことに注がれました。前人未踏で、独創性に満ちた喜三郎の写実人形は、幕末・明治初期という特殊な時代、近代の黎明期に輝いた大衆文化でした。

喜三郎は明治24年、67歳で亡くなりましたが、その生涯に造り上げた人形は数百体以上に及びます。ところが現在残っている人形は十数点にすぎません。浄国寺の「谷汲観音像」、潮永家の「斉藤実盛像」スミソニアン博物館の「貴族男子」などです、
残された作品から喜三郎は『スーパーリアリズム』の作家であったといえないでしょうか。
今見ることのできる彼の人形表現は、生命力と迫力にあふれる、特異な造形作品だと思います。

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貴族男子像 1878年 スミソニアン自然史博物館文化人類学部蔵

喜三郎は独自の創意工夫によって等身大の人形を数百体作っています。
きっとなんでも自分の手で作らないと気が済まない創作人だったのだと思います。
イメージした人形とその周りの情景を作りだすことにおいて、現代のヒトガタ造形作家と何ら変わらないように思います。
その技量は巧みで、エネルギーはとても大きく、学ぶべきことは多々あります。

創作人形は松本喜三郎から始まったと言えるのではないでしょうか。





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写真・参考文献・「生き人形と松本喜三郎」展図録
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by pygmaliondoll | 2014-11-11 16:31 | 人形回想録
2014年 09月 22日

季刊エス48 /HIZUKI DOLL Vol,33


季刊エス48 まんがのはなし「壱」発売中です。
HIZUKI DOLL、連載33回目となります。


写真はエスに掲載されている写真とは違いますが、
先日のパラボリカ・ビスでの人形展に出品された同じ人形の写真です。

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by pygmaliondoll | 2014-09-22 19:02 | 出版情報
2014年 06月 26日

季刊エス47 /HIZUKI DOLL Vol,32

季刊エス47 /HIZUKI DOLL Vol,32

季刊エス47 「天使X悪魔」」が発売になっています、HIZUKI DOLL、連載32回目となります。

前回連載31回目の告知をうっかり忘れたままでした。。。

今回は久しぶりにタングステン光を使って室内で撮影しました、ストロボの光と一味違う柔らかな光源です。

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by pygmaliondoll | 2014-06-26 11:18 | 出版情報
2013年 12月 27日

季刊エス45 /HIZUKI DOLL Vol,30

季刊エス45 「きのこ百科」」が発売になっています、HIZUKI DOLL、連載30回目となります。

ピグマリオン30周年人形展に出品された新作、


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パラボリカ・ビスで開催中の少女展にも出品されています、
27日まで、本日が最終日です。
2013年11月29日[金]〜2013年12月27日[金]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180 map
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by pygmaliondoll | 2013-12-27 07:52 | 出版情報
2013年 11月 12日

ドールスペース ピグマリオン30周年記念人形展 終了

ドールスペース ピグマリオン30周年記念人形展 、
昨日、すべての出品作品の搬出を終えて無事に終了いたしました。

関西方面をはじめ各地方からも多くの皆さんにご来場いただき盛況のうちに終了することができました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。
ジェオグラフィカさんでのピグマリオン展は一昨年に続いて2回目となりました、
会場を提供していただき、展示を支えていただいたジェオグラフィカスタッフの皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。
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ピグマリオンメンバーの皆さんも作品を仕上げるうえでの苦労があったと思います。
製作にかかる時間を思うと、作品を鑑賞していただく時間は一瞬と言えるかもしれません。
その一瞬で「見る者の心を捉える作品」にするには多様な修練が必要です。
前回の展示から二年ですが継続して作品にエネルギーを注いでいる作者の作品は確実に
向上していると思いました。
作品から皆さんの頑張りが伝わってきました!
ありがとうございました!

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現在、皆さんの人形の展示写真を整理しています。
撮影枚数が多いので、残念ですがすべての人形写真をブログで紹介できません、
ご自分の人形の写真をご希望のメンバーはコピー用のCDやUSBなどをお持ちになってください。
教室にてコピーして差し上げます。

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by pygmaliondoll | 2013-11-12 16:48 | 人形展情報 | Trackback
2013年 11月 10日

ドールスペース ピグマリオン30周年記念人形展

ドールスペース ピグマリオン30周年記念人形展 最終日

早いもので9日間の展示も最終日になってしまいました、
ジェオグラフィカ店内、地下、一階、二階、三階の4フロアに展示された人形たちが
皆様のご来場をお待ちしています。

本日最終日ですので18:00までの展示となります。



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by pygmaliondoll | 2013-11-10 10:02 | 人形展情報 | Trackback